感脳小説 悶々劇場
読んで…… 感じて……
相変わらず、獲物を探す。
今日はタクの友達の彼女…『真紀』と一緒だ。
またいつもの場所で獲物を探してた。
「ねっ!奈々!あれ行こ!あれ!」
ぴょんぴょん跳ねながら、指を指した。
二人組…。
一人は、ガチガチのリーゼント…。
目付きが危ない。
「ヤバイよ!真紀!」
「大丈夫、大丈夫」
スタスタと行ってしまった慌てて私も付いて行った。
「タクと二人だから大丈夫か…」
なんて、軽く考えていた。
いざとなったら助けてくれる!。
そう思っていた。
真紀があのリーゼントと話している。
楽しそう…。
私…。
あれっ?。
どこかで…。
ま、いっか!。
そして四人で行動した。
お決まりのカラオケ、食事…。
やっぱり同じだ…。
ヘラヘラした、だらし無い顔で、私達をホテルに誘う。
真紀がウインクをする…。
ニヤケた。
そしてまた獲物を罠に誘い込んだ。
なんか、引っ掛かる…。
コイツ遭った事あるような…。
と、その時!。
スッと、手が入ってきた!。
バーン!。
来た!。
二人で脅し付けてる。
やっちゃえ!タク!。
ドサ…。
なに?。
タクが倒れた!。
私の相手の男が、棒で頭を殴った。
真紀の彼氏もあっさりと…。
すでに、あのリーゼントは真紀に被さっていた。
「奈々ちゃん…」
あっ!思い出した!。
あのスカート覗き男!。
私に近付く…。
身体が震え上がった…!。
恐怖!。
逃げられない!。
耳元で囁かれた。
「やらせろ…」って…。
恐い!恐い恐い恐い!。
抱き着かれた!。
ゆっくり私の身体をまさぐる。
身体を硬くした…。
耳に息を吹き掛けられた。
やめて!。
タク!助けて!。
チュッ…。
首筋を唇がはい回る。
ヤダッ!。
チュッ…チュッ…。
えっ?なにっ?。
身体が…。
何かに…。
包まれていくみたい…。
私の胸の中に、手が入ってきた。
拒めない!。
力が抜けて行く…。
なにこれ…。
ブラが…外れてる。
背中に電気が走った!。
「くふ…」
いや…声が!。
私の乳首をつまんでる。
何しているがわからない。
回してるのか、指が…。
「どした?」
私に聞く。
「感じる…」
言ってしまった。
「まだまだだよ…」
えっ!?。
何するの!?。
『恐い』から『期待』に変わってしまった。
優しく胸を揉まれる。
唇が、首筋から下がってきた。
私、既に上着を脱がされていた。
いきなり胸が熱くなった。
乳首…吸われてる。
クリクリ、コロコロ…。
舌先が、乳首を弄ぶ。
吸われるたびに、背中がゾクゾクする…。
くすぐったいような、むず痒いような…。
ヤツの手が、ヒタヒタと身体をはい回る。
されるたびに、力が抜けて行く。
「はあ…」
声が出る…出てしまう。
太腿に…。
撫でられ、入って来た!。
ヤダッ!。
でもなぜ?。
許してる。
指?…なに?…すごいよ。
クニクニ動き回って…。
私の…熱くなってきた!。
天井が、歪んで見える。
鏡の天井に写る私…。
グニャグニャになってる。
感触が変わった!。
直接!指が入ってきた!。
クチュクチュ聞こえる。
ああっ!。
知らない!知らない!。
そこなに!?。
神経がそこに、行ってしまう。
指がクリックリッと動くたび、魂が抜けて行きそう。
タクが何か叫んでいる…。
ゴメン…タク…聞こえないよ…。
空の上を飛んでいるみたい。
今度はなに?。
ヤツがいない…。
私の…。
私の股間に、頭が見える。
グニ…グニグニ…。
なんか入ってきてる。
私の中で、うごめいている。
ザラザラした感触?。
はい回ってる!舌?。
さっきのところ…。
違う!すごい!。
なにもかもがグルグル回る。
ヤツの頭を掴んでいた。
「ああっ!あん!」
やめて!やめないで!。
矛盾が頭を駆け巡る!。
私は人形になってしまった。
舌がしつこくはい回り、私の意識を遠ざける。
真紀は…。
後ろに組み敷かれ、突かれてる。
「スゴイ!スゴイ!」って、言ってる。
頭を振り、目が虚ろだ!。
人間の声じゃない声で、喘いでいた。
私の視線が変わった!。
開かれてる…。
どこ?。
お尻!?。
「イヤッ!やめて!」
誰にも…。
タクにも見せてない…。
見ず知らずの男に…。
全部見られた…。
「可愛いよ…」
何言ってるの?。
ザラッ…。
えっ!?。
そこは…。
ザラッ…ザラッ。
お尻!舐めてる!。
ヤダッヤダッ!。
恥ずかしさと、気持ち悪さが混ざる!。
これなにっ!?。
舌が!。
イヤッ!。
生暖かい…。
生き物が、侵入してくるみたい。
逃げたい!逃げられない!。
身体が期待している。
その先を…。
私の下半身は、別のモノになってしまった。
真紀が囁く。
いつの間にか、私の側にいた。
「どんな感じ?」
聞いてきた。
「お尻…虫が…這ってる」
真紀の顔…とろけていた。
また、視界が変わった!。
ヤツが私の上にいる。
えっ?
優しい顔に見えた…。
抱かれた…。
タクみたい…。
また何かに、身体を包まれているみたいになった。
私も抱きしめた。
ヤツが彼になった。
入ってくる?。
私の入り口…。
待ってる。
彼の身体がゆっくり動き、力を込めている。
わっ!と、入り口が拡がった!。
熱い物が、入って来た!。
お腹がいっぱいになってくるみたい。
脳天まで突き抜けた!。
「ああーっ!」
彼の身体が遠のく、近付く。
遠のくたび、身体のすべてが、持って行かれそう!。
何度も何度も繰り返された。
意識が遠のく!。
魂が持っていかれる。
タク…ゴメン…違う!。
タクとは全然違う!。
すごくいい!。
擦られる!いっぱいになる!。
脳天で感じる!。
それに、彼…暖かい!。
何かが上がって来た!。
意識と身体が別々になって行く!。
さっきまで見えていた物が、グニャグニャになって行く!。
時折、フィルターが掛かる!。
交互に!。
エレベーターが何回も上下している。
うっすら…タクの顔が見えた。
交互に!そして、グニャグニャになった。
そして…。
パチン!。
と…電源が切れた。
「あ…」
タクが…。
男達がいない。
真紀…。
裸のまま、突っ伏してる。恍惚とした顔をしていた。
「タク!」
急いで服を着て、真紀を起こした!。
フラフラの腰つきで走った!。
あの二人…。
たまり場に行ったに違いない!。
嫌な予感…。
真紀の手を引き、走った!。
走った!。
最終章へ続く…。
テーマ:こんなかわいい子が・・・ - ジャンル:アダルト
Author:緋色 唯
いらっしゃいませ。
緋色 唯の『感脳の世界』をお楽しみください。